菌活のプロである管理栄養士が監修! 土壌菌を衛生的に摂取する方法

Contents
土壌菌とは!?
まず、そもそも土壌菌とはどのようなものを言うのでしょうか。
その名の通り、土壌中に生息する微生物の総称で、細菌類・放線菌類・菌類・藻類、原生動物などのことです。
自然界における物質循環の中で大きな役割を果たしています。
1gの土壌には約数十億にも及ぶ膨大な数の細菌が存在すると言われています。
また、土壌菌は、土の粒子が舞う空気中にも浮遊しており特殊な菌というわけではありません。
納豆や味噌などの発酵食品にも含まれていて、大豆を発酵させる納豆菌も「枯草菌」という土壌菌の一種です。
思ったより身近な菌なのですね。
また、腸内フローラの日和見菌という善玉でも悪玉でもない菌がありますが、この日和見菌はほぼ土壌菌と言われています。
土壌菌の効果効能
では、なぜこの土壌菌が今注目されているのでしょうか。
それは現代のライフスタイルにあります。
昔は食糧事情によって野山や川のものなどを食べていて、流動的に土壌菌を摂取していました。
しかし、今は抗菌、殺菌と清潔志向でなかなか土壌菌を取り入れる機会が少なくなってしまっています。
実は、腸内環境を活性化するためには、外から菌を取り入れることが大切です。
その中でも土壌菌は特に効果的です。
よって、土壌菌が少なくなっている現代人の腸内環境は、一昔前とは大きく異なっているはずです。
アトピーやアレルギー体質、花粉症は、腸内環境が原因とする説がありますので、現代人に増えているのはこのことも関係あるのかもしれません。
つまり、土壌菌は「腸内環境を整える効果がある」「免疫力を上げる」と言えますね。
また、整腸作用により「美肌効果」や「便秘予防」などが期待できます。
土壌菌を衛生的に摂取する方法
野菜の皮で摂取
野菜の土にはたくさんの土壌菌が付いています。
とはいえ、そのまま洗わずに食べるのは不衛生ですよね。
ですのでそんなに神経質にならずに「しっかり洗浄せずにほどほどに洗い、皮もごっそりむかず少し残した状態で食べる」ことを意識しましょう。
特に土がついている根菜類はいいですね。

根菜類はほぼ加熱調理する食材が多いと思いますが、土壌菌は加熱にも強いですし、全滅することはないので大丈夫そうですね。
サプリメントで摂取
やはり食材から土壌菌を摂取するのは抵抗がある、と言う方は少し値が張りますが、土壌菌配合サプリメントを摂取しましょう。
安心安全のもとで品質管理をされているので、不衛生なことはまずありません。

また、胃酸で死滅しないように工夫されているカプセルなどもありますので、生きて腸まで届くのでさらに効果が期待できますね。
他にも、乳酸菌とコラボレーションしているものや、土壌菌の一種の枯草菌配合、腸内細菌のバランスを考えた商品など多種多様ですので、検索して試してみてくださいね。
納豆で摂取
納豆菌は枯草菌です。
そして、枯草菌は土壌菌の一種です。

つまり、納豆菌を摂取すれば必然的に土壌菌を摂取できると言うことです。
土壌菌はできれば毎日摂取した方がいいのですが、納豆でしたら加熱しなくてもすぐ食べられるので、手軽に始められますね。
納豆博士がおすすめです。
土壌菌を衛生的に摂取する方法のまとめ
いかがでしょうか?
土壌菌をとりたいと思っても、なかなか落ちているものを拾って食べる勇気はないですよね。
しかし、意外と発酵食品にも含まれていたり、少し洗い方を工夫するだけでだいぶ土壌菌を摂取することは可能だと思います。
ご紹介した簡単な方法で土壌菌を取り入れることができますので、ぜひお試しくださいね。
土壌菌を衛生的に摂取する方法 監修者情報
管理栄養士:小島美香

管理栄養士、食品表示検定中級の資格を所有しています。
大学卒業後、給食委託会社に入社し病院・老人保健施設などで支配人に就任しました。
献立作成や現場調理、従業員の労務管理や人事管理、事業所の運営などに従事しました。
その後転職し、外食系のメニュー開発、サプリメントや健康食品の研究開発職、食品表示の作成等様々な経験をし、出産を機に退職しました。
その中でも特にサプリメントの開発は得意分野です。
サプリメントは、食事だけでは難しい成分を配合する事で、その相乗効果によりからだの内側からキレイにしていく事ができる素晴らしいものだと思っています。
自分自身、食や美容に興味はありましたが、仕事を通じてさらに美容成分などを多く知る事ができましたので、それをみなさまに発信していけたらなと思います。
また、食品の裏面表示をみて分析するのも好きです。
食品の表示には、その商品を作り出す全ての情報がつまっています。
自身の身体を作り出す原点は、食にあると思っています。
そして、その食を選択するのは自分自身。
飽食と言われる今だからこそ、食の大切さを知ってほしいと思います。
また食ももちろんですが、健康には身体を動かすことも重要と思っています。
汗をかいて運動するのも好きで、出産前はジムに通ってヨガやダンスなどフィットネスに明け暮れていました!
今は育児のためなかなか運動に費やす時間がありませんが、月に二回は必ず子連れヨガに通っています。
体や頭を柔らかくすることで身体の内側からリフレッシュして、次の日からの活力にしています。
しかしこの土壌菌、実は腸内環境にとっても良い働きをするのです。
その土壌菌がどのような効果があるか、そして衛生的に摂取する方法も合わせて何種類かご紹介しますね。