納豆に含まれるナットウキナーゼについて菌活管理栄養士が解説!

納豆の画像

納豆で菌活している人は必見! ナットウキナーゼ 特集!

栄養価がとても優れている食材と言われている納豆。
その良い成分は、主に大豆由来の成分納豆菌由来の成分の二種類に分けられます。

今回ご紹介したいのは、その中の納豆菌由来の機能成分「ナットウキナーゼ」です。
最近はサプリメント(納豆博士など)でも配合されており、よく耳にする方も多くいらっしゃるかと思います。

管理栄養士<br /> 小島美香
具体的にナットウキナーゼがどのようなものなのか、その効果や摂取するタイミングや注意点をご紹介したいと思います。

Contents

ナットウキナーゼとは

ナットウキナーゼとは、納豆のネバネバに含まれているタンパク質分解酵素のことです。
煮大豆を納豆菌が発酵させることで納豆ができるのですが、この発酵過程でナットウキナーゼをはじめとする多くの栄養素が生成されます。
大豆製品は各種の酵素を含みますが、ナットウキナーゼを生み出すのは納豆のみと言われています。

納豆パックの画像

ナットウキナーゼの効果

ではそのナットウキナーゼはどのような効果効能があるのでしょうか。

今回特集している納豆キナーゼの要点をまとめているイメージ画像

心筋梗塞や脳梗塞の予防

まず、一つは心筋梗塞や脳梗塞の予防があげられます。
心筋梗塞や脳梗塞は、血管の中に血栓ができて血流が止まることから引き起こされる病気です。
ナットウキナーゼは血栓をとかすはたらきがあり、血液が滞ることを防ぐことができるので、予防につながります。

生活習慣病の予防

ナットウキナーゼには抗酸化作用があります。
生活習慣病になる原因の一つに活性酸素という身体のサビがたまっていくことがあげられますが、抗酸化作用があることで、これを除去することが出来ます。
そのほかにも、抗酸化作用があることでアンチエイジングもつながるので若返りも期待できます。

腸内環境の改善

ナットウキナーゼには善玉菌を増やすはたらきがあります。
腸内環境は善玉菌と悪玉菌のせめぎ合いで、優勢になったほうが腸内環境に影響があると言われています。
善玉菌が優勢になることで、良好に保たれ、下痢や便秘の症状が改善されます。
ほかにも老廃物や毒素を排出することができるので、大腸ガンのリスクも軽減されます。

美肌効果

ナットウキナーゼの整腸作用により、肌にも素晴らしい効果が期待できます。
肌トラブルの原因は腸内環境の悪化とも言われています。
腸に老廃物や毒素が蓄積されていると、吹き出物やニキビなどの肌トラブルとして出てくるからです。
身体の内側からキレイにすることで必然的に外側もキレイになっていくという、良い連鎖が得られますね。

ナットウキナーゼの摂取するタイミング

ではこのような魅力的な効果があるナットウキナーゼは、いつ取り入れるのが良いのでしょうか。
日本ナットウキナーゼ協会のホームページでは「夕食後や就寝前に摂取するのが最も効果的」と記載されています。

理由は「血栓は深夜から朝にかけて出来やすいから」との事で、血圧が高めの方や高脂血症や糖尿病など血液粘性の高い方は食べるのタイミングを意識した方が良いですね。
とはいえ、さすがに寝る前に納豆を食べるのは少し難しいので、ナットウキナーゼ入りのサプリメントを寝る前に摂取するのも良いと思います。

また、効果的な時間は18時から0時と言われているので、夕食に納豆を食べることでも十分かと思います。
ぜひ食べるタイミングを意識して試してみてくださいね。

摂取する際に注意したい注意点

ナットウキナーゼを摂取するときの注意点は二つあります。

一つは、熱に弱いということです。
ナットウキナーゼの活性は37度前後と言われています。
そして、50度以上の熱を加えてしまうと、変性してしまい効果が弱まってしまいます。

ですので、ナットウキナーゼをとるためにはできるだけ加熱調理せずに生で納豆を食べましょう。
サプリメントで摂取する場合は、タブレット状のものは製造過程で加熱している場合が多いのでナットウキナーゼが失活している可能性が高いです。
ソフトカプセルやハードカプセルの場合は、製造会社にもよりますが比較的低温の処理が可能ですので、こちらを選ぶのが無難かと思います。

そして、もう一つの注意点は、血液凝固を防ぐ薬を服用している方は納豆をとってはいけないということです。
血栓症患者などに処方される薬で、代表的な薬は「ワーファリン」というものです。

ナットウキナーゼには直接関係はありませんが、納豆に含まれるビタミンKが血液凝固作用があるため、ワーファリンの作用を弱めてしまいます。
ナットウキナーゼを摂取しようとして、服用している薬が効かなくなってしまったら本末転倒ですので気をつけましょうね。

管理栄養士のナットウキナーゼ分析のまとめ

いかがでしたでしょうか?
納豆に含まれているナットウキナーゼは、とても素晴らしい効果があります。

納豆はスーパーでも手軽に買えますし、調理の手間もほぼないので、食卓の一品に困ったときにも重宝しますね。
納豆を日常的に食べて健康を目指しましょう!

ナットウキナーゼ 記事監修者情報

管理栄養士:小島美香

ナットウキナーゼ 記事監修者の管理栄養士、小島美香先生の画像

管理栄養士、食品表示検定中級の資格を所有しています。
大学卒業後、給食委託会社に入社し病院・老人保健施設などで支配人に就任しました。
献立作成や現場調理、従業員の労務管理や人事管理、事業所の運営などに従事しました。
その後転職し、外食系のメニュー開発、サプリメントや健康食品の研究開発職、食品表示の作成等様々な経験をし、出産を機に退職しました。

その中でも特にサプリメントの開発は得意分野です。
サプリメントは、食事だけでは難しい成分を配合する事で、その相乗効果によりからだの内側からキレイにしていく事ができる素晴らしいものだと思っています。
自分自身、食や美容に興味はありましたが、仕事を通じてさらに美容成分などを多く知る事ができましたので、それをみなさまに発信していけたらなと思います。

また、食品の裏面表示をみて分析するのも好きです。
食品の表示には、その商品を作り出す全ての情報がつまっています。
自身の身体を作り出す原点は、食にあると思っています。

そして、その食を選択するのは自分自身。
飽食と言われる今だからこそ、食の大切さを知ってほしいと思います。

また食ももちろんですが、健康には身体を動かすことも重要と思っています。
汗をかいて運動するのも好きで、出産前はジムに通ってヨガやダンスなどフィットネスに明け暮れていました!

今は育児のためなかなか運動に費やす時間がありませんが、月に二回は必ず子連れヨガに通っています。
体や頭を柔らかくすることで身体の内側からリフレッシュして、次の日からの活力にしています。

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